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※手術の写真を掲載しておりますので、
苦手な方はご注意ください。

下痢の症状・考えられる病気
下痢とは、便に含まれる水分量が多くなることです。
下痢は食べ物を消化・吸収する小腸に異常があって起こる<小腸性下痢>と水分吸収を行う大腸に異常があって起こる<大腸性下痢>の2つに分けられます。

それぞれの特徴です。
下痢の原因となるものには次のようなものがあげられます。
<食事性>
・アレルギー
・急な食事の変化
・食中毒

<感染症>
・細菌
・ウイルス(パルボウイルス・コロナウイルス・FIV/FeLV etc…)
・寄生虫(ジアルジア・トリコモナスetc…)

<その他>
・出血性胃腸炎
・慢性腸症
・膵炎
・副腎皮質機能低下症
・腫瘍etc…


下痢をしているという症状だけでもたくさんの病気が考えられます。
普段の行動を知っておくことでわんちゃんねこちゃんの些細な異変に気づきやすくなるかと思います。
ぜひ、健康なときこそ観察してあげてください。
もちろん、食事の変化やストレスなどによる一過性の下痢であることも少なくありません。しかし、緊急性を要する病気である場合、様子を見ているうちにどんどん悪化してしまう場合もあります。また、子犬やシニア犬である場合、体力がないため急変してしまうこともあります。

・いつからしているか
・1日に何回くらいしているか
・どんな色、どんな性状か
・体重は変わっていないか
・最近ごはんを変えたか
・人間の薬や異物を食べてしまった可能性があるか
・下痢以外に嘔吐や食欲不振、元気がないなど他の症状があるか
・ワクチンはいつ打ったか
・ホテルに預けていた、引っ越しをしたなど環境の変化があったか
・同居しているわんちゃんねこちゃんに同じ症状の子はいないか
・シャンプーやトリミング、人の出入りなどストレスがかかることがあったか

下痢の症状が見られたときはこのようなことを考えてみてください。
飼い主様から見るわんちゃんねこちゃんの様子の変化を私どもに教えていただくことが病気を見つける手がかりとなります。

病院に来る際、なるべく新鮮な便を持ってきてください。
難しい場合は、院内で採便できることもあります。写真で記録しておくことも一つの手です。
2日以上下痢が続く場合、下痢以外にも症状がある場合、子犬・子猫、シニア犬・シニア猫である場合はすぐに受診することをおすすめします。

なにか気になることがありましたらご相談ください。


執筆担当:獣医師 小針

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